デリバティブの起源

デリバティブ(金融派生商品)は株式、債権、通貨といった従来の金融取引から派生した金融商品のことで狭義では先物、スワップ、オプションを指すことが多いのですが、広義ではモーゲージ担保債権やワラント債、転換社債を含む場合もあります。近年になって派生した最先端の金融商品のように思われるかもしれませんが、その起源は古く、日本では江戸時代にはすでに米の先物取引が行われていました。大阪・堂島の米商人が米の変動リスクを避けるため、収穫前に米の取引価格を決めて行っていた先物売買が始まりとされます。さらに歴史的には古代ギリシャにまで遡るともされ、哲学者タレースがオリーブ圧搾機の借用権(オプション)を安く買ったのが起源とも考えられています。圧搾機借用権の高騰を予測して予め定価で借用する権利を買い上げておき、実際に豊作で高値になった時に定価での借用権を行使し、それを需要者に貸し付けて差額の利益を得たのです。その後、歴史上では17世紀にはオランダのチューリップ取引やロンドンでの株式や商品のオプション取引が確認できます。もともとは原資産価格変動リスクを避けるために行われていた取引でしたが、金融工学によって体系化された現在の取引においては投機的な側面が存在していることに留意する必要があります。

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